スタディサプリ ENGLISHはスマホやPCで効果的に英語の勉強ができる、リクルートが提供する英語学習サービスです。
なお、スタディサプリENGLISHの姉妹アプリでTOEIC対策に的を絞った「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」については、以下の記事で詳しく解説しています。
【スタディサプリENGLISH】TOEIC L&R対策コースのレビューとおすすめ使い方
英語学習をしている人たちの間で話題となっており評判も大変良いため、わたしもダウンロードして使ってみたところ、英語の勉強にかかせない機能が満載されており、まさに英語学習の新定番にふさわしい内容となっています。
特にTOEICで高得点を取るために必須の英語学習である「リピーティング」と「シャドーイング」の練習にはぴったりの工夫がなされており、こんなアプリが10年前にあったら、、、と思わず悔しい気持ちになってしまいました。
このブログではTOEICのひとつの目標として800点を取ることを目標にしています。この800点というのはTOEIC受験者の上位10%に相当するレベルです。なにごともまずは上位10%に入っていれば、その分野では相当の実力があるとみなされることでしょう。800点というのは就職や転職でも、かなり胸をはって主張できる数字なのです。
そんなTOEIC800点ですが、特別な準備をする必要はなく、とにかく音読を中心としたトレーニングを続けることで到達できるといわれています。
ただしそのためには適切な教材と、勉強計画、そして継続して取り組める強い意志が必要です。
スタディサプリENGLISHは随所にさまざまな工夫がほどこされており、これらの要素がとっても良い具合に配合されています。スタディサプリENGLISHだけを使った勉強でも、TOEIC800点超えは十分狙えるレベルに到達できるでしょう。
今回はスタディサプリENGLISHを使って1年間勉強を続けるための具体的なトレーニング方法について順を追って解説します。英語の勉強ってそもそもどうやるの?という人は、是非とも参考にしてみてください。
目次
なぜスタディサプリENGLISHは効果的なトレーニングができるのか?
みなさんは英語の勉強というとどういったことを想像するでしょうか?
とりあえず英語教材を買ってきて、毎日通勤や通学途中で聞き流すといった方法を取っている人が多いのではないでしょうか。聞くだけで英語が分かるようになる、とか、1000時間聞いてみよう、といった英語教材もたくさんありますよね。
こういった方法に効果がないとはいいませんが、これらの教材に共通して欠けているものがあります。
それは実際に英語を使ってみる、というアウトプットのトレーニングです。
具体的には、英語を書いてみたり、英語でしゃべってみる、といった練習ですね。
なにごともそうですが、教科書を読んだりDVDをみたりするだけでは、実力は身につきません。実際に体を使って、体に覚え込ませる。このことは、特に語学の学習で重要です。
そのことが分かっているからこそ、人は英会話学校に通ったり、あるいは留学したりしてアウトプット重視のトレーニングを受けるわけです。
こういったことに時間とお金をかけることができる人は、英語の上達も早いでしょう。ただし、全てのひとがそのような環境を手に入れることができるとは限りません。時間的な制約であったり、あるいは何十万もするレッスン料といった問題もあるかもしれません。
スタディサプリENGLISHは今から述べるように、この「アウトプット」という学習を非常に意識して作られています。なんとなくただ聞くだけ、といった姿勢ではレッスンが完了しない仕組みができているのです。これこそが、スタディサプリENGLISHが画期的な教材として評判となっている理由なのですね。
しかも各レベル1レッスンまでは無料で受講でき、月額980円のプレミアム会員になれば1000個以上のレッスンが受け放題となるなど、料金も非常にリーズナブルです。
レッスン自体は難しいものでは全くありません。むしろストーリーが練られており、思わず次の展開が楽しみになってしまうような工夫が凝らされています。こういったところも、スタディサプリENGLISHのこだわりなのかもしれません。
それでは次に、スタディサプリENGLISHでどういったトレーニングができるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
デイリーレッスンの内容と学習プラン
スタディサプリENGLISHはレベル別に7つのコースが用意されており、各レベルに対して実に240個ものレッスンが用意されています。
レッスンを始める前に、自分がどのレベルなのかのレベルチェックがあるので、まずはこれを受けてみると良いでしょう。
ひとつのデイリーレッスンには、全部で4つのパートが含まれています。
このうち、後半2つのレッスンは実際に声を出して練習することになりますので、自宅の外でおこなうのは難しいでしょう。家でしっかりと練習することになります。
一方で前半の2つのレッスンは発声せずにできるので、電車内などの通学・通勤途中でも受講することは可能です。
ただし、ひとつのレッスンはできればまとめて受講した方が良いので、自宅で学習する時間を確保しておくことをお勧めします。
このあと具体的な学習法について述べますが、じっくり取り組むと1レッスンあたり30分くらいはかかることになるでしょう。2レッスン受ける場合は1時間ということになります。したがって、30分〜1時間の勉強時間を自宅で確保することをまずは意識してみてください。
デイリーレッスンの学習のやり方
続いてデイリーレッスンの学習について、具体的な手順を述べてみたいと思います。
実はデイリーレッスン自体はそれほど内容量が多いわけではなく、気軽にやれば1レッスンあたり10分くらいで終わらせることも可能です。しかし、今から述べるような発声をメインとしたアウトプット重視の練習をおこなうと、実際には30分くらいかかることになります。
このくらいの練習量だと、終わったあとにそれなりの疲労感を覚えることでしょう。30分間しっかりと集中して、終わったあとに「あー疲れた」と思えるくらいのペースが、効果的に学習できているという目安になります。
内容理解クイズ
レッスンが始まると、まずは会話が流れてきます。画面には文章は表示されないので、集中して聞きましょう。
その後、内容をどの程度把握できているか確認するための4択問題が出題されるので、正しいと思われるものを選択しましょう。
内容理解クイズは、TOEICのリスニングパートの練習にもなります。英語を聞いて正しい選択肢を選ぶという作業に、自然と慣れていくことができるでしょう。
ディクテーション
内容理解クイズが終わると、続いてはディクテーションの練習です。
ディクテーションとは、耳で聞いた英語をそのまま正確に書き取る練習のことを指します。
ディクテーションはリスニング力だけでなく、英語を書き出す力もつけることができる、非常に効果的なトレーニングといわれています。ところがいちいち書き出す作業というのは意外と面倒くさいため、これを真面目にやっている人というのは実はあまりいません。
その点、スタディサプリENGLISHでは工夫が凝らしてあり、効果的にディクテーションのトレーニングを続けられるようになっています。
その工夫とは、次に書き出すべき文字の候補が絞り込まれているという点です。以下の図を見てください。
このように、キーボードに次の文字の候補が表示されているため、スマホの小さいキーボードからでも押し間違えなどのストレスなく非常に簡単に入力できるようになっているのです。
このトレーニングを続けることにより、リスニング力だけでなく、E-mailなどの英語の文章を書く力が格段に伸びることになります。
注:スタディサプリENGLISHをPCから受講する場合はこのような補助は出ず、普通に手元のキーボードから入力することになります。
会話文チェック
次にトレーニングの一番の目玉である会話文チェックに進みます。
まずはじめに、英語の文章を見ながら会話全文を聞きましょう。
全文聞き終わったら、もう一度会話文を再生します。このとき、今度は英文を見ながら一緒に声を出して聞いてみましょう。ナレーションの声のイントネーションや抑揚までそのまま真似することを心がけてください。
続いて、会話ごとに区切られた音声を再生します。下図にあるボタンを押すことで、1文ごとに区切られた音声が再生されます。
音声が再生されたら、今度はそれをそのまま繰り返します。このとき、画面の文章を見ずに繰り返すことがポイントです。
このように音声のあとにオウム返しで繰り返す練習は、「リピーティング」と呼ばれています。やってみると分かると思いますが、ある程度長い文章になると英文を見ずに繰り返すことはかなり難しいはずです。これは、頭のなかにまだ英語の回路が出来上がっていないからなんですね。逆にいえば、リピーティングが無理なくおこなえるようになった時点で、その文章が自分の物になったといえるのです。英語の上達とはつまるところ、こうした英語回路をいくつも創り上げていく作業にほかならないのです。リピーティングはそのための最も効果的な練習なのです。
スタディサプリENGLISHの素晴らしいところは、文章ごとに区切られた音声が用意されているので、自分でわざわざポーズボタンを押さなくても簡単にリピーティングの練習ができるのです。この点だけをもってしても、スタディサプリENGLISHを受講する価値はあると言っても良いでしょう。英会話がただ流れ続けている教材の場合、自分でポーズボタンを押さなくてはならないため、非常に面倒くさいのです。
すべての文章で無理なくリピーティングができるまで、繰り返し練習しましょう。おそらく、ここが最も時間のかかる部分になるでしょう。
リピーティングが終わったら今度はもう一度全文再生します。このときやはり英文は見ずに、今度は聞こえてきた英語にかぶせるように声を出してみましょう。このように、聞こえてきた英語と同じことを声に出していく練習を「シャドーイング」といいます。これもやってみると分かるかと思いますが、非常に難しいと思います。
シャドーイングで大事なのは、一語一句とも間違えずにそっくりそのまま真似することです。細かい部分まで完全に真似できることを目標に、全部で5回くらい繰り返してみるのが良いでしょう。
なりきりスピーキング
会話文チェックのトレーニングが終わったら、仕上げになりきりスピーキングに進みます。
これはロールプレイといって、会話に出てくる登場人物の1人になったつもりで、実際に発音してみるというトレーニングです。
スタディサプリENGLISHでは自分の声が自動で録音され、発音が正しくない場合はアドバイスをしてくれるという、優れた機能があります。
これにより正しい英語の発音を自然と身につけることができるでしょう。
一つ前の会話文チェックでしっかりとトレーニングをしているはずなので、このなりきりスピーキングは比較的簡単に感じるはずです。リピーティングとシャドーイングの効果が出ているか、なりきりスピーキングのトレーニングでしっかりと確認してみましょう。
なお、慣れてきたら画面に表示される文章を日本語にすることもできます。
日本語の文章を見て英語で発音するというトレーニングは「瞬間英作文」として知られており、抜群の学習効果があります。なりきりスピーキングでは瞬間英作文の練習もすることができるのです。
学習計画を立てよう
以上が1つのレッスンの進め方になります。やり方にもよりますが、会話文チェックでリピーティングとシャドーイングをしっかりとおこなったとすると、1つのレッスンで30分くらいはかかることになるでしょう。
始めのうちは1回30分を一区切りにするのが良いと思います。慣れてきたら1時間で2つのレッスンを連続して受講してみましょう。
なお、前日におこなったトレーニングは必ず翌日にも繰り返すようにします。どんな勉強でもそうですが、もっとも効果が出るのは同じ問題を反復して解くことです。必ずしもたくさんの問題を解けば良いかというと、そうではない場合のほうが多いのですね。
このことを踏まえた上で、スタディサプリENGLISHの効果的な学習計画を立てるとすると、以下のようになります。
1日1時間コース
・1レッスン30分 ✕2(そのうち一つは前日の復習)
・30レッスン進んだら元に最初に戻る(ここまでで1ヶ月)
・2回目は1日2レッスンずつ進める(前日の復習はしないので、30レッスンは15日で終わる)
・2回目が終わったら、次の30レッスンに進む
このペースでいくと30レッスンをこなすのに1.5ヶ月かかるので、240レッスン全てを消化するのにちょうど1年かかることになります。
大事なのは240レッスンすべてをこなそうとするのではなく、この「1日1時間」のペースを1年365日にわたって継続することです。このペースがつかめさえすれば、英語の実力は加速度的についていくでしょう。
スタディサプリENGLISHは学習度に応じた得点が表示されるなど、継続のための工夫が各所に施されています。1年間という目標に向かって、無理なく学習を続けていくことができるはずです。
まとめ
スタディサプリENGLISHはこれまでの英語教材で重視されてこなかった、アウトプット中心のトレーニングが無理なく行える工夫が随所にほどこされています。
レッスンはストーリー仕立てになっており、継続して取り組むことも自然とできるようになっています。
TOEICの点数を少しでもあげたいと考えている人は、このスタディサプリENGLISHだけ集中的にこなすことで、無理なく800点レベルにまで到達することができるでしょう。
スタディサプリの各機能や講師陣について詳しく知りたい場合は、是非公式サイトをのぞいてみてください。1週間の無料トライアルもありますので、どんな内容なのか気になった人は、是非とも実際に体験してみるといいですよ。
公式サイト ⇒ スタディサプリ ENGLISH まずは無料体験!
また、TOEIC対策の機能を強化した「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」については、以下の記事で詳しく解説しています。
【スタディサプリENGLISH】TOEIC L&R対策コースのレビューとおすすめ使い方
現在のTOEICスコアが400〜500点前後の人や、英語の勉強なんて学生以来ぜんぜんやっていないよ、という人はこちらのコースで基礎から学ぶのがおすすめです。