社会人が勉強を続ける上でもっとも重要なこと、それは時間管理を徹底することです。この一見すると当たり前のことができるかどうかが、勉強の習慣をつける上で決定的に重要になります。
私は米国公認会計士(USCPA)という会計の資格を働きながら取得したのですが、そのときに時間管理がいかに重要かについて身をもって知りました。
勉強を始めた頃は新鮮さもあって順調にノルマをこなしていったのですが、半年も経たないうちに次第にやる気がなくなっていき、とうとう途中で全く勉強しなくなってしまったという苦い経験があります。
なんでそんなことになってしまったかというと、自分がどのくらい勉強しなくてはいけないか、そして今までどのくらい勉強してきたか、まさにそういった時間管理を全くしていなかったからなんですね。
そのことに気づいた私は勉強計画を立て直し、一日あたりの勉強時間数を一から考え直すことにしました。
そしてそのときに強力なツールとなったのが、時間管理のためのアプリです。
今回は私がどのようにして勉強計画を立てることにしたのか、そしてその計画を達成するためにどのようにして時間管理アプリを使ったのか、一からご紹介したいと思います。
机に向かってもなんとなくやる気がでなかったり、勉強をしようと思っても長続きしない人は、是非ともここに書いた方法を参考にしてみてください。
目次
勉強計画と時間管理の徹底について
私はかつて、USCPAと呼ばれる会計の資格をとるために1年以上勉強をしていたことがあります。そのときの記録をまとめた記事が以下のものです。
参考記事 社会人が働きながらUSCPAに合格し、大手監査法人に転職するまでの体験記
この記事にあるように、勉強を始めたばかりのころはやる気もあって順調に進めることができました。ところが時間が経つにつれ次第に勉強のペースが落ちてきて、最後はとうとう 全く机に向かわなくなってしまったのです。
そんな中、あることをきっかけに勉強計画と時間管理の重要さに気づくことになります。
最初のきっかけとなったのはUSCPA関連のサイトに書かれていたある数字でした。その数字とは、
USCPA試験合格のためには1000時間の勉強が必要である
というものです。
この数字を見たとき、わたしは非常に驚きました。というのも、それまで合格に必要な時間数などというものを考えたことがなかったからです。
思い返してみると、大学受験の時は自分の生活の全時間を勉強に費やしていましたし、逆に社会人になってからは気の向いた時に英語の勉強をチョコチョコとしていた程度でしたので、勉強のための時間数ということを意識したこと自体がなかったのです。
ところがUSCPA合格者の声を見ていると、驚くほど皆がみな、どのくらいの時間をかけて合格したのかを話しているんですね。これはどういうことを意味しているかというと、どの科目を何時間かけて勉強したのかということを記録しているということなのです。
合格までに必要な時間数を割り出すこと。これこそが、勉強計画の真髄なのです。
そこで自分もあわてて勉強時間数を記録することにしました。
そうすると驚いたことに、あれほど体を動かし始めるのに苦労していたのが、自分でもびっくりするくらい机に向かおうとするモチベーションが出てきたのです。
なんでそんなことが起こったのか。その理由について説明してみたいと思います。
目標が明確になった
1000時間の勉強というとピンとこないのですが、きちんと計算してみると平日で2時間、休日は5時間も勉強しないと間に合わないことになるんですね。特に休日のノルマはかなり厳しい。
ところがこうして目標がはっきりしたことで、とにかく空いた時間があればどんどんやってしまおうと思うようになったのです。その結果、最初の一歩でダラダラと悩むことがなくなりました。
リソースが有限だということが見えるようになった
1000時間の目標を達成するためには、1週間で20時間勉強しなくてはならない。これが導き出されたノルマでした。
後ほどご紹介するアプリを使えば、今週のノルマを達成するにはあとどれくらい必要なのかがひと目で見えます。これはあたかも借金を返していくような作業です。今日サボればその分だけ週末の負担が大きくなる。逆に、平日に思わずできた空き時間で勉強をしておけば、週末の負担を減らすことができるのです。
締め切りがない代わりに1週間のノルマがはっきりしますので、直前にならないとやらないという締め切り症候群になりにくいというのもメリットです。
このように時間というものを限られたリソースと意識することで、結果的に積極的に勉強を始めようと思うことができたのです。
aTimeLogger2による勉強管理法
勉強計画を計画で終わらせないためにも、時間管理の徹底が重要です。
そのためには時間をまるでお金のようにかけがえのないものとして意識すること。この考え方が身につけば、勉強に対する姿勢はまったく異なったものになります。
そして時間管理を単なる精神論で終わらせないためのテクニックとして、私はストップウォッチを使った方法が最強の勉強法であるという結論に達しました。
ストップウォッチといっても本物のストップウォッチではなく、携帯アプリを使います。私のおすすめはaTimeLogger2というアプリです。
有料のアプリではありますが、勉強のためのツールとして非常に有用な機能が搭載されています。
基本的な使い方として、まず勉強を始める際にはこのアプリを立ち上げて開始ボタンを押します。そして勉強が終わったら終了ボタンを押せば、どのくらい勉強したかが自動で記録されます。
この要領で勉強のたびにアプリを使えば、例えば1週間なり1ヶ月なりの期間でどの程度の時間を勉強に費やしたかがひと目で確認できるのです。
aTimeLoggerは複数のタスク管理にも役立ちます。
たとえば受験科目が複数あるような場合、それぞれの科目を設定しておけば、おのおの科目に対してどのくらいの時間を費やしたかが記録できます。
さらにこのアプリの素晴らしいところは、目標を設定できるところにあります。
今までの自分の経験上、勉強時間の目標は1週間で立てるのがオススメです。1日何時間という区切りだと急に予定が入った時に対応できませんし、かといって1ヶ月では長過ぎます。
1週間の予定をたてれば、アプリのストップウォッチがオンになっている間だけ目標までのノルマが減っていきます。あたかも借金を減らしていくような感覚で、毎日コツコツと勉強を続けるモチベーションが生まれます。
勉強計画を達成するためのポイント
勉強計画を立て、それを実行するために大事なポイントは2点です。
ひとつは目標とすべき勉強時間数を決めること。
そして、もうひとつは時間管理アプリを使って勉強時間数を記録すること。
この二つのポイントをしっかりと意識するだけで、継続して勉強をやり遂げられる可能性はぐっと高まります。
ちなみに社会人が勉強をする上で最低限確保したい時間は、1日2時間です。1週間あたりにすると14時間、1ヶ月では約60時間ということになります。
この時間はあくまでも最低の時間です。資格試験などを受ける場合は1週間で20時間という数字が必要となる場合もあります。
いずれにしても少なくとも1日2時間の勉強時間を確保すること、これが周りとの圧倒的な差をつけるために絶対的に必要な勉強時間数です。
ポイントは1日単位で目標を立てるのではなく、ある程度長い期間での目標を決めることです。先ほど書いたように、わたしのおすすめは1週間を1つの単位とするものです。
こうすれば、たとえば月曜日は残業で勉強時間が取れなかったとしても、ほかの曜日で早めに帰れる日があるのなら、その日は余分に勉強時間を作る、などといった運用が可能だからです。
最終的に1週間で目標の14時間の勉強時間を確保さえできれば、多少の前後があっても構いません。こうしたフレキシブルな対応こそが、勉強を長続きさせるコツです。
人間というのは目に見える形で目標が設定されていると、意外とその通りに行動するものなのです。
こうしたちょっとした心理学的なトリックを取り入れることで、自然な形で自分を追い込むことができるのです。
まとめ
ということで、今回は勉強計画を立て、それを実行に移すための時間管理法について解説しました。
何度も勉強に挫折を繰り返してしまった人は、ここに書いてあることを真似するだけで勉強を続けることができるはずです。
気合や根性ではない、戦略的な勉強方法を身につけて、今度こそ夢を実現させましょう。
時間管理のやり方が身についたら、まずは英語の勉強からはじめよう
時間管理のためのやり方が身についたら、次はいよいよ実戦です。
結果が出やすくどんな場面でも役に立つのは、英語の勉強。特にTOEIC800点を超える実力がつけば、周りとの差も大きくつきます。
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私の書いたレビュー記事です。
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